Bonjour‼︎
似たようなチーズですが、実は違いがあるんです!
お客様からの質問もありましたので、違いについてまとめてみます。

グラナ・パダーノは、イタリア北部でつくられるハードタイプのチーズです。
「グラナ」は粉状におろして使うチーズの総称で、「パダーノ」は生産地であるパダーナ平野からきています。グラナ・パダーノは、DOP(原産地名称保護)も取得している品質の高いチーズで、さらにDOPチーズの中でナンバー1の生産量なんだそうです🤔
ハードタイプのチーズですので、生地は硬く砕けやすい質感で、甘く華やかな香りと濃厚すぎないミルクの甘みと旨味を感じるマイルドなハードチーズですね。
外見が似ていて混同されがちなパルミジャーノ・レッジャーノとの違いですが、大きくは4点
1.熟成期間
熟成期間は、基本的にグラナ・パダーノの方が短いです。DOPの規定で定められたグラナ・パダーノの最低熟成期間は9カ月で、市場に出回っているものも長くて16カ月程度のものが多いです。
一方で、パルミジャーノ・レッジャーノの最低熟成期間は12か月、多くは24か月以上熟成しています。
この熟成期間の違いは、味わいに大きく影響します。
パルミジャーノに比べてグラナ・パダーノは、生地の質感はよりしっとり、味わいはよりマイルドでやさしく感じます。食感もパルミジャーノにあるジャリジャリとしたアミノ酸の結晶はほとんど感じません。
2.生産地
グラナ・パダーノの生産地は、パルミジャーノに比べて広いです。グラナ・パダーノの産地は、ポー川流域のパダーナ平野の30以上の県に広がっています(パルミジャーノの産地は5県のみ)。
3.一日の製造回数
両チーズは、1日の製造回数も違います。
パルミジャーノ・レッジャーノは1日1回という製造回数の制限があるのに対し、グラナ・パダーノは1日2回の製造が許されます。
4.リゾチームの添加の有無
グラナ・パダーノは、発酵調整剤として卵白リゾチームの添加が認められています(パルミジャーノは添加不可)。
卵白リゾチームは、添加することでチーズの異常発酵を抑制する効果があり安定したチーズの製造に繋がります(大量生産もしやすい)。
要するに、グラナ・パダーノは、パルミジャーノ・レッジャーノに比べて、味わいはやさしくマイルドで食べやすく、より庶民的で身近なチーズとも言えます。
食べ方は、「グラナ」という名前の通りすりおろしてパスタやサラダ、グラタン、スープなどと楽しむのが定番ですねー😋