今さら聞けないブルゴーニュ生産者🇫🇷16

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Bonjour‼︎

北海道は暑いと言ってたのに、いきなり初秋といわんばかりの涼しさで、行楽シーズン的には最高の時期となりそうですね😊

個人的には、秋になると赤ワインが飲みたくなるのは、旬の食材が色々と出てくるからでしょうかね。やはり、腐葉土な香りのするブルゴーニュのピノ・ノワールは良いですねー!

という事で断続的ですが、ブルゴーニュの生産者紹介といきたいと思います。

ポンソと双璧を成し、モレ・サン・ドニの名を一躍世界に知らしめる立役者となったドメーヌ・デュジャック!モレ・サン・ドニは、デュジャックなしには語れないといわれるほど、素晴らしいワインを生産しています🍷

この名声を、ジャック・セイスはわずか一代で築き上げました。彼は、父から譲り受けたパリの製菓会社を経営していましたが、ワインに魅せられ、ヴォルネイのドメーヌ・ド・ラ・プースドールで2年間修業、会社をナビスコに売却し、1968年、代わりにモレ・サン・ドニのドメーヌ・グライエを買収しました。

ニコラ・ポテルやシャルル・ルソー、ベルナール・クレール=ダユ、アンリ・グージュ、オベール・ド・ヴィレーヌなどの大御所らの醸造法をお手本に、ワイン造りを開始したそうです。

当初4.5haだったブドウ畑は、徐々に買い足していき、2005年にはドメーヌ・トマ=モワラールから特級畑を購入しました。これにより、ドメーヌのポートフォリオは一層華やかさを増し、シャンベルタンとロマネ・サン・ヴィヴァンが増え、現在7つもの特級畑を所有する、ブルゴーニュ最良のドメーヌの一つにまで、上りつめました!

ちなみに、グラン・クリュは、モレ・サン・ドニにクロ・ド・ラ・ロッシュ、クロ・サン・ドニ、シャンボール・ミュジニィにボンヌ・マール、ジュヴレ・シャンベルタンにシャルム・シャンベルタン、ル・シャンベルタン、ヴォーヌ・ロマネにロマネ・サンヴィヴァン、フラジェ・エシェゾーにエシェゾーと涎が出そうな畑を所有していますね😋

そして、コート・ド・ニュイでは珍しい、白ワインの造り手でもあります。1985年の霜害で、村名モレ・サン・ドニの一部が枯死したのを機会にシャルドネを植え、モレ・サン・ドニ ブランとしてリリースしたことが始まりです。こちらも、同じく高評価を獲得しています。さらに、モレ・サン・ドニ1級畑モン・リュイザンの0.6haの畑にもシャルドネを植え、2000年からリリースを開始しています!


完全無除梗による全房発酵が特徴で、梗が色素を吸収するため、色調は比較的淡いものの、香りと味わいはしっかりしたワインが造られます。また、梗をまるごと使用することで、除梗の際に果実を傷つける心配がないことも、採用の大きな理由なのだそう!

現在は、息子のジェレミーとアレックがそれぞれ醸造と販売を担当し、ドメーヌを実質的に引き継いでいます。

ジェレミーに変わってからは、ヴィンテージに応じて除梗率を変え、以前よりも色合いはしっかり、果実味も充実したものとなっています。全体的に淡やかな色調ですが、華やかな香りと骨格と長命さ、そして「松茸の香り」に似た、ウットリする芳香が、デュジャックの特徴です。

素晴らしい香りと、絹のような酒質が最高!骨格のある長期熟成向きのスタイルで、熟成を経ることで、この独特のアロマと美しい果実味、滑らかなタンニンが見事なバランスで一体化し、洗練された完全無欠の味わいへと変貌を遂げるのです🤔

ピノ・ノワール好きなら必ず揃えておきたい生産者の一人かと思います‼︎