Bonjour‼︎
全国的に猛暑日のようですが、北海道は適度な暑さも感じる過ごしやすい時期です。
だがしかし、先日とんぼを見かけましたので、秋の足音も感じつつあります。
観光でお越しの方々も、北海道の短い夏を是非満喫していってください😊
さて、前回に続き酒精強化ワインについて掘り下げます!

◆シェリー
シェリーは、スペイン・アンダルシア州の南西部、大西洋岸地域で白ブドウから造られる酒精強化ワインです!
シェリーの特徴としては、辛口のシェリーを造る際に発生するフロールと呼ばれる産膜酵母のもとで熟成させるか否かによって味わいに大きな差が生まれることと、熟成段階で行われるソレラシステムという独特の製法が挙げられます。
一般的にフロールの膜のもと空気に触れさせずに熟成させた場合のシェリーはシャープな辛口に。アルコール度数が17度以上になるとフロールが生育できないため、酸化熟成させた場合は複雑な風味を持つシェリーとなります。

クリアデラとソレラのシステムとは、味の安定化を図るために、新しいワインが古いワインと徐々に混じり合いながらボトリングされるシェリーの製法です。
具体的には熟成期間の長いワインが入った樽を1番下の段に並べ、次に古いワインが入った樽をその上の段に並べ、さらに若いワインが入った樽をその上の段に並べて、1番下の段(ソレラ)からボトリングが行われると、ソレラの減った分はすぐ上の段(第1クリアデラ)の樽から補充し、2段目の樽の目減り分は3段目の樽から補充するというシステムですね🤔
1.フィノ
すっきりドライな口当たり。麦わらのような色調、デリケートなアーモンドのような香り、辛口で軽い口当たり。フロールのもとで熟成したもの。最も典型的なスタイルで、ティオペペでお馴染みのワインですねー
2.マンサニーリャ
すっきりドライな口当たりでフィノにとてもよく似ているのですが、違いはズバリ生産地!
海辺の町サンルーカル・デ・バラメダのボデガで熟成されるもの。その気候条件ゆえどこか潮の香りが感じますね!
独特の軽やかさと繊細な味わい、酸が特徴で、カモミールのような香りも。
アイラモルト好きな方にはハマりそうな感じです!
3.アモンティリャード
フィノもしくはマンサニーリャの段階を経て、第二段階の酸化熟成をしたワイン。琥珀色で繊細なシャープさのある香り。ソフトで軽やかな風味でありながら、長いアフターテイストが楽しめます。
4.オロロソ
オロロソは18度前後のアルコールを添加するため、その高いアルコール度からフロールはつかず、酸化しながら熟成していきます。
木樽やクルミ、ナッツを思わせる芳醇な香りとデリケートなコク、深みを持つフルボディで充実度の高いもの。
最も聞いたことのあるシェリーかと思います。この空樽でモルトを熟成したりするくらいなんで、かなりしっかりしたタイプと言えますね!
5.パロ・コタルド
フィノとオロロソの中間的な風味。辛口でシャープな香りを持ちつつ、オロロソのようなコクやボディを持った、オールマイティーな性格を持つ究極のシェリー!
迷った時や優柔不断な方は、コレにしてください(笑)
6.ビノ・ヘネロソ・デリコール
ペイル・クリーム:フィノをベースにしたビノ・ヘネロソ・デ・リコール。
ミディアム:アモンティリャードをベースにしたビノ・ヘネロソ・デ・リコール。
クリーム:オロロソをベースにしたビノ・ヘネロソ・デ・リコール。
辛さは1〜5のタイプよりは和らいだ印象の中辛口といったところです。
6.ビノ・ドゥルセ・ナトゥラル
モスカテル種独特の酸味があり、より爽やかな甘みのシェリーや、ペドロ・ヒメネスは豊かで芳醇、濃厚な甘みを持つ極甘口シェリー。
シェリーだけでも、ザックリこれくらいの種類があります!
辛口であれば、食前や食中でも料理と相性の良いタイプもあります。
甘口はいわゆるデザートワインとして楽しめる味わいで、フォアグラやパテとも相性良しです。
極甘のシェリーはバニラアイスクリームにかけても美味ですよ😋
とりあえず、当店では食後酒として飲めるペドロヒメネスを用意致しますので、是非お楽しみに♬