今さら聞けない『ガストロノミー』とは

Pocket

みなさんこんにちは。

レストランやビストロで、自然と耳にされているかもしれないガストロノミーとは、分かりやすくいうとどういう事かまとめてみました!

「ガストロノミー」とはフランス語で「美食」を意味する言葉です。

レストランの中でも特に優れたテクニックと上質な素材、シェフのクリエイティビティーを駆使して美食を追求しているのがいわゆるガストロノミーレストランです。

フランスでも、一般的には記念日などのハレの日に、または旅先の食の思い出として、あるいは旅の目的として、かなり前から予約をして臨む…そんな憧れの場所なのです。

プロによる優雅なサービスなど料理以外の美食の要素を楽しめるのが、ガストロノミーレストランの醍醐味で、そのため“ガストロノミーレストランで食事をする”ということは、フランスでは最低でも3時間、平均4時間はテーブルで過ごすことを意味するそうです。


一方ビストロは、ガストロノミーレストランよりもはるかにカジュアルな場所です。

もちろんお財布にも優しく、日々美味しい食事を楽しめるお食事処としてフランス人に愛され続けています。ビストロの誕生は19世紀と言われ、その語源はロシア語の「急げ」を意味するbistroだったという説もありますが、実際のところ定かではありません。

パリやリヨンなど大都市で働く人たちが、レストランほど時間をかけず、美味しいものを毎日しっかり堪能したい、そんな需要に合っていたのでしょう。

テーブルとテーブルの間も狭く、客の会話と調理やサービスの活気ある音であふれ、ビストロはいつも賑やか♬


そんなビストロに変化が現れたのは、1980年代後半のこと。いくつかの有名なガストロノミーレストランがすぐ隣にビストロをオープンし始めたことにより、ガストロノミーのテクニックとシェフのアイデアが生かされたクリエイティブな料理が庶民的な価格で楽しめるようになったのです。

1990年代になると、パリを中心にガストロノミーレストランから独立した若いシェフたちが敢えてビストロをオープンして、自分の世界観を表現し始めました。「ガストロノミー」と「ビストロ」の融合「ビストロノミー」の誕生です。そんな新しいタイプのビストロは、ネオ・ビストロとも呼ばれます。

ネオ・ビストロでは、これまでの定番料理に加え、さらに洗練され、シェフのフィロソフィーを投影した自由な表現の料理が楽しめます。そしてフランスのみならず、日本にもこのビストロノミーの流れは確実に届いています。

フランス料理🇫🇷の敷居が高いのは今は昔かもしれませんね。

ガストロノミーであれ、ビストロであれ、ビストロノミ―やフレンチバルであれ、日本のフレンチレストランのチョイスは本場フランスと変わらないまでに広がっています。

当店も賑やかで、お喋りな店主のいるカジュアルさの中に、ベテランシェフが手間暇かけた料理と、世界各国の美味しいワインが特徴と言ったところでしょうかね🤔

まーお喋りな店主の要素は、ガストロノミーとは関係ないですが笑