みなさんこんにちは。
とりあえず、今回の項目でフランスワインの格付けについて一区切りとしたいと思います。
フランスワインを飲むときの参考にして頂ければと思います。

AOCアルザス・グラン・クリュは1975年に制定され、ワインは51の “リュー・ディ” (小区画)と呼ばれる決まった畑のブドウだけで造られています。制定当時はAOCは「アルザス・グラン・クリュ」だけが認められており、リュー・ディそのものには格付けがなされていませんでしたが、2011年からリュー・ディそのものがAOCとして認められるようになりました。
簡単に言うと階層は2つで、
【アルザス・グランクリュ】
グランクリュ(リューディー)名が表記され、アルザス・グランクリュと表記される場合が多いです。
※リューディーは区画を表す言葉でアルザスで使用されます。
【地方名AOP】
アルザス
ボトルに【アルザス】と表記されます。
クレマンダルザス
スパークリングワインで【クレマンダルザス】と表記されます。
AOPアルザス・グラン・クリュは白ワインだけが格付けとして認められております。
その指定品種は《リースリング》《ピノ・グリ》《ミュスカ》《ゲヴェルツトラミネール》の4品種です。ワインは品種をブレンドすることなく単一品種で造られることがほとんどで、その品種をラベルに表記するのが義務ではありませんが、一般的です。
アルザス地方のワイン生産量は年間およそ108万hlで、そのうちグラン・クリュはわずか4%、4.5万hlしかありません。このことからも、いかに厳しい基準で格付けがなされているかが分かります。
アルザス・グラン・クリュは手摘みでの収穫が義務付けられ、収穫量や糖度なども厳しく決められています。また、ラベルにはリュー・ディ名とヴィンテージを記載しなくてはならないという決まりがあります。
しかし、そんな中でも例外として認められていることが3つあります。
アルザス・グラン・クリュ・ゾッツェンベルク
指定品種4種のうち、「ミュスカ」の代わりに「シルヴァネール」の使用が認められる。
アルザス・グラン・クリュ・アルテンベルク・ド・ベルクハイム
「リースリング」を主体とした複数の品種のブレンドが認められている。
アルザス・グラン・クリュ・ケフェルコプフ
「ゲヴェルツトラミネール」を主体とした複数の品種のブレンドが認められている。
当店でも、アルザスワインはグラン・クリュも含め数種類用意しておりますが、この地域は自然派で生産する方が多く、使用品種も多様なことから、大変奥深いです。
生産者のこだわりも強いので、まずは好みの品種を見つけ、さらに生産者で掘り下げる方が良いかもしれないですねー😊

ローヌではシャトーの格付け、グランクリュやプルミエクリュはありませんが、より狭い区画を名乗れるほど格上という仕組みは同じですね!
【地区名AOP】
エルミタージュ、コート・ロティ、コンドリューやシャトー・ヌフ・デュ・パプなどの地区名が書かれます。
【地方名AOP】
《1》コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ+村名
《2》コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ
《3》コート・デュ・ローヌ
👆のような4階層的な格付けです。
セプタントリオナルの8つの主要地区名AOP
コート・ロティ(赤)
コンドリュー(白)
シャトー・グリエ(白)
サンジョゼフ(赤・白)
エルミタージュ(赤・白)
クローズ・エルミタージュ(赤・白)
コルナス(赤)
サンペレイ(白)
メリディオナル 9つの主要地区名AOP
ヴァンソーブル(赤)
ジゴンダス(赤・ロゼ)
ヴァケイラス(赤・白・ロゼ)
ボーム・ド・ヴニーズ(赤)
シャトー・ヌフ・デュ・パプ(赤・白)
リラック(赤・白・ロゼ)
タヴェル(ロゼ)
ラスト―(赤)
ケランヌ(赤・白)
ローヌワインはお手頃なものから、高級ワインまでありますが日常的に飲むにはオススメの地域ですね。
エルミタージュやコート・ロティ、シャトー・ヌフ・デュ・パプはローヌワインの中でも、高品質で格付けはありませんが特級的なイメージのワインが多いですね‼︎