イタリアワイン🇮🇹 final

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みなさんこんにちは。

マニアックな葡萄品種なるほど、詳細情報が乏しいので、今後わかり次第でアップデートしていく感じで、まずは分かる情報でまとめていきます‼︎

101.ネレッロカプッチョ

シチリア州のエトナの土着品種🍇

色が濃く果実味を強く感じる品種葉が大きく、ブドウを覆うようにしているので帽子(カップッチョ)という名前が付いています。マントのようにブドウを覆っているようにも見えますので別名ネレッロ マンテッラートと呼ばれる事もあります。

色が濃く果実味を強く感じる品種です。トップキュヴェであるマルティネッラに使用されますが、それぞれを別々に収穫と醸造を行い、最終的にブレンドします。

対照的な特徴を持つネレッロ・マスカレーゼの補助品種として使われる。

102.ミンネッラ

シチリア州エトナ山の土着白ブドウ品種🍇

エトナ周辺の地場品種で、カッリカンテの酸を和らげるためにブレンドされることが多かった。

103.グリッロ

プーリア州が発祥の地とされているが、19世紀の終わりにフィロキセラが蔓延したため、シチリア州にその地を移した。

1930年代ごろにはシチリアにあるブドウ畑のおよそ60%を占めるまでとなったが50年代にはその面積が縮小された。グリッロはマルサーラの原料として使われるほか、他の品種とブレンドして辛口の白ワインに使われることも多い。

桃や洋ナシのような熟れた果実を思わせる、フルーティな白ワインになりやすい。

104.マヨレ

ヴァッレ・ダオスタ州の土着黒ぶどう品種🍇

105.プリメッタ

ヴァッレ・ダオスタ州の土着黒ブドウ品種🍇

106.スキアーヴァ

北イタリア アルト・アディジェ地方の固有品種。第一次世界大戦までは幅広く栽培されていたが、今は減少傾向にある。黒ブドウながらイタリアに数ある地品種のなかでも最も色づきが薄いという特徴がある。ワインはアセロラやチェリーのような赤果実のニュアンスがあり、繊細で軽やか。

107.チビディン

チビディン種はスロヴェニア国境に近いチヴィダーレの渓谷から伝わる古い品種。現在はウディネから北西に40km程度のマニアーゴやメドゥーノのエリアで栽培されています。現在でもまだ他品種との混植がほとんど。熟成が遅く、収穫は10月半ばから11月上旬あたり。皮が厚く、酸が高いのが特徴です。

108.フォルジャリン

品種の名前は、フリウリの西の方にある町Forgariaに由来すると言われています。かつてはサン・ダニエーレの丘陵地に多く生息していましたが、現在はピンザーノ・アル・タリアメントとカステルノーヴォ・デル・フリウリでのみ栽培が認められています。


果実香に加え、森の灌木やローストしたアーモンドの香りがこの品種に特徴的な香り、とのことです。アルコール、酸、タンニンの調和がとれ、穏やかでエレガントな個性の赤ワインになる品種です。

109.ピクリットネーリ

フリウリの土着品種🍇

ピクリットは”とても小さい”という意味で、果実がとても小さいことが名前の由来だとされています。ロースト香のニュアンスを奥に感じ、バニラや梨の花の香りのニュアンスとはっきりしたデリケートな香りが特徴的。

110.ボスコ

リグーリア州チンクエ・テッレの土着の白ぶどう品種です。
一般的な土壌でこのボスコからワインを作ると青臭いワインになりがちですが、チンクエ・テッレの弱酸性の土壌とこのボスコはとても相性がよく、アロマが豊かな白ワインが生み出されます。

111.アルバローラ

リグーリア州で造られる土着品種で、酸やフレッシュ感をもたらします。

アッパッシメント(乾燥)にも向いていて、チンクエテッレで造られる有名なパッシートワイン「シャッケットラ」もこのアルバローラで造られています。

112.ドルペッジョ

別名カナイオーロ・ビアンコ は、イタリア中部のトスカーナ州およびウンブリア州オルヴィエートで栽培されているワイン用白ブドウ品種である。トスカーナの白ブドウ品種であるヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノと混同されることが多い

113.ティンティリア

1884年に書かれた文書には「ティンティリアは、モリーゼ州で最も栽培されているブドウの品種である」という記載もあることから、モリーゼのブドウの栽培の歴史を垣間見ることができます。

ティンティリアを使ったワインの特徴は、プルーンやチェリーのような香りと黒こしょうなどのスパイス、豊富なタンニンとのバランスが良いことです。

114.リッポリ

カンパーニャの主に海沿いのエリアで栽培されアマルフィでも良く見かける品種です。果房は小ぶりで糖度、酸共に豊富で、収量を抑えることで非常に素晴らしいバランスを示します。アンズやハチミツの芳香を持ち、発酵を行う事でリースリングの様な香りにも変化します。

115.フェニーレ

アマルフィ近郊の土着品種。生育サイクルが早く一般的なトレッビアーノのクローンと比較しても2~3週間ほど早く進みます。綺麗に熟すとアンズやハチミツ、トロピカルフルーツのアロマが特徴的なワインとなります。

116.ジネストラ

アマルフィ近郊の土着品種。フェニーレ同様に生育サイクルは早めですが、果皮は厚めで貴腐菌への耐性もあり遅摘みにも適しております。花や、リースリングの様なフェノール香が特徴です。

117.マントニコ

カラブリア州の土着品種で地元農民にはマリオッコと別の品種と思われていたが、マリオッコと同じ形態ということが研究結果で分かっている。違いは房の形で、マリオッコとグレコ・ネーロに比べ、マントニコの房は大きい。

その他の特徴についてはほとんど違いがなく、ブドウは糖分が多くポリフェノールが豊富(特にタンニンとマルビジンを含む)。酸味があり、長期熟成でストラクチャーがあるワインになる

118.ペコレッロ

希少品種「ペコレッロ」は19世紀頃カラブリア各地で栽培されておりましたが、現在はコゼンツァ周辺で確認されるのみの非常に珍しい希少品種です。

119.コリント・ネロ

ミルランダージュ(結実不良)を起こしている場合が多く、栽培が難しいために世界でもシチリア州のリーパリ島でのみの生産という超希少種です。

120.ノチェーラ

古代ローマ時代にシチリアで産まれたノチェーラは分厚い皮を持ち、暑さの厳しい南イタリアの環境でも酸を失う事が無く、タンニンと糖分も豊富。ゆえにこの品種から造られるワインはアルコール度数が高くなり強烈なブーケを持つことで知られていました。

そのクオリティとは裏腹に、18世紀からのシチリアで起きていた国際的な市場に向けたワイン造り、ブドウ栽培という潮流の中では、ノチェーラ単一でワインとなる事は稀で、マメルティーノDOCエリアではネロダーヴォラと、ファーロDOCエリアではネレッロ カプッチョ、ネレッロ マスカレーゼとブレンドされるいわゆる「補助品種」の役割を果たしていました。

121.パスカーレ

パスカーレはサルディーニャの土着品種で、起源は不明とされていますが、トスカーナから渡ってきたものといわれています。

122.ムリステッル

ムリステッル種はアラゴン王国支配下時代にイベリア半島から入ってきたと言われていて、サルデーニャではボヴァーレ サルド、スペインではボバルとも呼ばれます。

果皮が厚く、ワインに濃い色味と、しっかりしたストラクチャーを与えます。

123.フレイザ

ピエモンテ州の品種で、若いうちからベリー系果実の風味に加え土や紅茶のような複雑な風味がある事が特徴的です。

酸とタンニンのバランスも良く、少しの発泡性を残して造られる場合もよくあります。

ひとまず、ひと段落とさせて頂きます。

近隣諸国からの伝わった品種なども多く、独自の進化をしたものや、絶滅品種を復活させたりと、さまざまな文化、背景を経て現在に至っているのが、イタリアワインの葡萄品種における特徴かと思います。

こうしてみると、イタリアワイン🇮🇹を飲むときには、そんな歴史的な背景も考慮してみると、一層趣を感じるかもしれませんね🍾