今さら聞けないブルゴーニュ生産者🇫🇷17

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Bonjour‼︎

秋も深まり、いよいよ赤ワインをより美味しく感じる季節となってまいりました🍂

趣のある赤ワインは、この時期にはオススメですね!

さて、不定期継続をしているブルゴーニュ生産者の紹介をしたいと思います!

1880年頃、ジャック・リニエがモレ・サン・ドニのいくつかの畑を獲得しドメーヌはスタートしました。
以降は息子ジュールが引き継ぎ、その後アンリとユベールと続き、60年代にはドメーヌは8ヘクタールに届くまで拡大します。

1992年には、ユベールの次男ロマン・リニエがユベールと共に働くようになり順調な進化を続けてきましたが、ドメーヌの将来を託されたロマン・リニエが2004年に他界。
老匠ユベール・リニエが引退を撤回して奮起し、ビショーで働いていたもうひとりの息子ローランもドメーヌに戻り、ドメーヌ・ユベール・リニエの新時代が始まりました。

バランスのよい味わいはACブルゴーニュクラスにもしっかりと体現されており、またアペラシオン、テロワールごとの特徴を存分に感じさせてくれる逸品揃いです!

特にプルミエ・クリュ、グラン・クリュと上位のアペラシオンになるにつれ、圧倒するような芳香と、黒系果実に複雑さが合わさった味わいは、深みのなかに繊細さも備わり、アフターも長く、これぞユベール・リニエといった素晴らしい広がりとバランスを感じさせます。

そして、リリース後すぐでも美味な状態が楽しめるワインは、どのヴィンテージでも10年以上はしなやかさを増し、優美に変身を遂げていきます🤔

数十年前はリッチで凝縮感が高く、新樽の香りも強かったユベール・リニエのワインですが、故ロマンがスタイルを微調整し、バランスの良いものに仕上げてからというもの、昔のユベール・リニエを支持していたアメリカ市場だけでなく、世界的に高い評価を受けるようになっていました。

ユベールは、スタイルを過去に戻すことはせず、バランス重視の姿勢を堅持しているのは、あまりに早くこの世を去った、息子へのオマージュなのかもしれません。