今さら聞けないブルゴーニュ生産者🇫🇷13

Pocket

Bonjour‼︎

ぼちぼちボージョレ・ヌーボーの話が出てきました。今年は良さそうなのと、コロナ禍が開けてようやくという感じなので、取り寄せて見ようとは思います。

詳しい話はまた近くなりましたらご案内致します。

さて、今日も引き続きシリーズ化しているブルゴーニュの生産者について掘り下げていきます!

1872年ウィリアム・ポンソによって設立されたドメーヌです。その後、陸軍大尉で法律家で外交官だった従弟のピポリットに引き継がれました。1934年から自家瓶詰めを始めるなど、当時からドメーヌの先駆け的存在でした。

1957年から当主となったジャン・マリー・ポンソはブルゴーニュのピノ・ノワールのクローン選抜の先駆者となり、非常に高く評価されています。1980年代前半からは国立商科大学卒の息子ローランが当主となりワイン造りに従事していましたが、2017年ドメーヌを去りネゴシアンブランド『ローラン・ポンソ社』立ち上げ、現在はローランの妹ローズ・マリーが5代目の当主を務めています!

ポンソが最大所有するクロ・ド・ラ・ロッシュは特に評価が高く、樹齢約60年の古樹から、力強く、ミネラル感の際立つ重々しくおごそかなワインが出来上がります。ポンソは、間違いなくクロ・ド・ラ・ロッシュの一番の造り手ですね👍

また、このドメーヌで最もユニークなワインが、モレ・サン・ドニのプルミエ・クリュ・モン・リュイザン。こちらはコート・ドールで唯一アリゴテが認められている一級畑となっており、ポンソが単独所有しています。さらに、こちらのアリゴテは樹齢100年を超える古樹! ユニークで珍しいだけではなく、大変貴重な白ワインとなっています🤔


所有するブドウ畑は5つの煌びやかなグラン・クリュ! ジュヴレ・シャンベルタン村のグリオット・シャンベルタン、シャンベルタン、シャペル・シャンベルタン、モレ・サン・ドニ村のクロ・ド・ラ・ロッシュとクロ・サン・ドニからブルゴーニュの頂点に立つワインを造り出しています。

自社畑の総面積は11haですが、村名ものはそのうちの1ha余りにすぎず、ほとんどがグラン・クリュとプルミエ・クリュです‼︎

栽培へのアプローチは実に個性的で、ブドウ畑には殺虫剤は用いませんが有機農法だと名乗ることもありません。宇宙のリズムに気を使っていますが、ビオディナミに関する制限も一切ないそう。

しかし、先代マリー・ポンソの時代(1960~1970年代)にカリウムを含む化合物を断固として使わなかったことからも畑に対する尊敬の念と愛が感じられます。果房数を最小限にとどめるために強剪定を行い、質の良いブドウだけが育つようにしています。選果台はなく、問題のある房は摘み取り前に畑で取り除くほど徹底しています。また、ポンソはコート・ド・ニュイで最も遅く収穫する生産者のひとりでもあるそうです🤔

伝統を重視するドメーヌで、ワイン造りに小手先の技術は用いません。発酵槽は古い木製のもので、たとえグラン・クリュであっても新樽はまったく使われず、もっとも古い樽は30年以上にもわたって使われています。亜硫酸の使用もごくわずかで、不活性ガスの窒素を代わりに用い、果汁やワインの酸化を防いでいます。

2008年からはイタリア製のアルディアという心臓の人工弁にも使われるプラスチック栓を使用し、ボトルの質を均一にしています。古くから伝えられてきた技法や一貫したやり方ではなく、テロワールやヴィンテージを表現する為にベストな醸造を行っています。既に頂点を極めているのにもかかわらず、堅実なやり方とちがっていることやワインのことなどで議論にされることも多くはありますが、飲めばぐうの音もでません! 安心して美味しいワインを買いたい方には絶対オススメ😊

しかし、オークションや国際市場では、偽物が出回り高値で取引されることもあるほど。品質も価格も安心の正規品はとっても貴重です。

まさに一期一会のワインですね🍷