今さら聞けないブルゴーニュ生産者🇫🇷⑧

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Bonjour‼︎

連日の真夏日はこたえます🥵

キンキンの冷えた麦酒やワイン、かき氷や冷やし中華、鰻にそうめんと食べる事で涼をとって凌ぎたいものです!

さて、今回も引き続きブルゴーニュの生産者について紹介していきます。

繊細で華やかなシャンボール・ミュジニーらしさを引き出す名手として知られる、ジャック・フレデリック・ミュニエ。コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエやジョルジュ・ルーミエといったシャンボール・ミュジニーを代表する2大ドメーヌと肩を並べる存在であり、年々入手困難を極める造り手です‼︎

19世紀にディジョンで酒商を営み財をなしたミュニエ家は1863年にマレ・モンジュ家から現在の本拠地となっているシャトー・ド・シャンボール・ミュジニィの邸宅を購入しました。その際にたまたま4haのブドウ畑が付属していました。1863年にドメーヌを設立し、シャンボールに4ha強を所有(ミュジニィ、ボンヌ・マールと2つのグラン・クリュを擁する)し、ニュイ・サン・ジョルジュに10ha弱を所有します。もともとミュニエ家が前世紀初頭に取得した後、第二次大戦以降フェヴレ家に貸し出されていたニュイ・サン・ジョルジュのプルミエ・クリュ、クロ・ド・ラ・マレシャル。

貸し出されていた間の50年(1950年~2003年)はフェヴレ社のフラッグシップとして扱われていたほど素晴らしい畑です!

ちなみに、フェブレ社の1999ヴィンテージを頂きましたが素晴らしいポテンシャルでした🍷

フレデリック・ミュニエ氏のワイン造りへのポリシーは自然に任せ、人間の介入をできる限り避けること。「ワインは自然のものであり、造りあげるものではない。醸造も行うが、その仕事は全体の中でほんのわずかな割合しか占めていない。ヴィンテージについても、その年の弱点や特徴を調整しようとはしない。」と語り、あくまでも素直にブドウの魅力を引き出すことを心掛けています。

ブドウの分析値に流されることなく、果皮の色で収穫日を判断するなど、ミュニエ氏はヴィニュロンとしてまさに「匠」の域に達しており、自分の個性ではなく、畑の特性をそのままワインにするその姿勢は、畑ごとのテロワールを理解する指標としてブルゴーニュ愛好家に愛されてるんですね🤔

ここ10年で急速に質を上げ、信者と需要と市場価格が上昇している生産者です。かぐわしく、美しい果実味と透明感があふれ、余韻は驚くほど長く続きます。テロワールを見事にボトルに詰め込んだワインたちはどれを飲んでもそれぞれに調和がとれています。ミュニエは若い時でさえ、見事に美味しいのですが20年も熟成させると超越的感覚をもつ特別なピノ・ノワールになるとも言われています。まばゆいほどに芳しく、壮麗なワイン。ミュニエにしか表現できないと思わせるほどの芸術的な作品です!