Bonjour‼︎
先日、ラグランジュのセカンドで2013ヴィンテージをグラスワインで用意する旨ご紹介したのですが、セカンドとは?というご指摘もありましたので、今回はセカンドワインについて掘り下げてみます。

「セカンドワイン」とは、その生産者がメインに作るワインの一つ下のグレードに位置づけられるものを言います。
主にボルドーやナパ・ヴァレーなどの、ブレンドによってワインをつくる生産者が、セカンドワインをラインナップします。
ではセカンドワインは価格以外に魅力のない劣等品なのかというと、そう単純ではありません。
今回はセカンドワインの成り立ち、セカンドワインが存在しない地域との比較、その楽しみ方を紹介したいと思います!
ボルドーワインが現在のように高級ワインの産地として名高くなったのには、想像を超えるほどの努力による品質向上があったと思いますが、重要だったのが、選別作業の導入とセカンドワインの創設だったそうです🤔
その際の基準はワイナリーによって異なり、2~3割ほどしか格下げしないところもあれば、5~7割も格下げするところもあり、格下げの多いワイナリーはファーストラベルの生産量が減ってしまいます。
ちなみに、あまり格下げしないワイナリーは、ファーストラベルの生産量を増やして価格を高騰させないという目的があり、他と比較してかなり格下げするようなワイナリーには、価格が高騰しても良いから高品質を求めるという目的があるといわれてますね!
そして。セカンドワインの魅力は、品質の良さ、比較的手ごろな価格、数年で飲み頃となる点といえます。セカンドの魅力についてまとめてみました。
1.品種の良さ
セカンドワインはワイナリーにおいて二番手とはなりますが、その品質は決して低いわけではありません。
むしろ他のワイナリーのファーストラベルよりも高品質で味わいも香りも良いものも数多くあります。
2.比較的良心的なプライス
価格に関してはファーストラベルの2分の1~4分の1くらいで、例えばシャトー・ラトゥールのファーストラベルが1本約11万円に対して、セカンドワインのレ・フォル・ド・ラトゥールが1本約5万円といったように、比較して手に取りやすくなっています。
例に挙げたのはボルドーに誇る最高級ワインですので高価ですが、数千円で買えるワインにもセカンドワインは存在しますからご安心ください😊
このように手頃に買えて、ファーストラベルの味わいを感じることができるのがセカンドワインの最大の魅力だと思います!
3.飲み頃が直ぐに来る
最高級のワイナリーで造られるワインには長期熟成型のワインが多く、数十年と待たないと、その味わいを最大限に楽しむことができません。
しかし、セカンドワインならファーストラベルよりも早くから楽しめ、ボトルや収穫年によっても異なりますが数年で飲み頃を迎えます。
しかし、ローヌやブルゴーニュではセカンドワインかないのですが、その問い合わせもあったのでまとめておきます!
まずボルドーの生産者は、生産量が比較的多いわりに作るワインの種類はかなり少ないです。
そして生産本数はファーストラベルの赤ワインが最大で、そしてセカンドワイン。白も作っているところもありますね。
対してブルゴーニュの生産者における生産本数は、ピラミッド型です。最も高価な特級畑のものが最も少なく、1級畑、村名格と続き、広域名クラスのものを最もたくさんつくる。それが標準的な生産者のラインナップです。
ローヌやシャンパーニュでも、その生産者の最も高価なワインは、単一畑から少量つくられるワインの場合が多い。
まずは「最高級のワインが全体に占める比率」が、セカンドワインのキーとなるようです🤔
もう一つ重要なのはセカンドワインはブレンドありきです。悪くないけどファーストラベルに使えるほどでもないブドウ・ワインが余ったとき。それを1つの銘柄として味わいを整えて楽しめるようにするには、ブレンドの自由度が必要との事です。
セカンドワインはブドウの質など何かしらの点でファーストラベルに劣りますが、同じ栽培・醸造の哲学のもと、同じ技術を用いてつくられています。
そして若いうちから楽しめますから、その生産者の味が自分の好みに合うかの試金石として飲んでみるのはどうでしょう。
初めて飲む生産者なら、まずはセカンドワインを買って飲んでみる。気に入ったならファーストラベルを手に入れて熟成させてから楽しむ。
それがセカンドワインの魅力であり、楽しみ方のような気がします。