今さら聞けない酒精強化ワイン①

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Bonjour‼︎

お客様からのご要望が御座いましたので、食後酒として酒精強化ワインをご用意しようと思います。

酒精強化ワインは、フォーティファイドワインとも呼ばれますが、詳細についてまとめてみようと思います!

酒精強化ワインとは、醸造工程中にアルコールを添加して、ワイン全体のアルコール分を高め、味にコクを持たせ保存性を高めたワインのことです!

アルコールを高めることで、ワインの温度管理が難しい産地でも、酸化や腐敗することなくワインを保管でき、また、個性的な味わいに仕上がります。
スペインのシェリー、ポルトガルのポートワインやマデイラワイン、イタリアのマルサラワインがあり、4大酒精強化ワインと呼ばれています。


酒精強化ワインには、赤ワインと白ワインがあり、味わいは甘口〜辛口まで幅広くあります。また、製造過程で熱を加えて熟成させるものや、意図的に酸化させるものなど、通常のワインとは異なるユニークな造り方をするものも多く、同じ酒精強化ワインでもスタイルは多様です。

酵母はアルコール分が一定量を超えると働かなくなり、糖の分解も止まるため、通常のワインより糖分が残った状態になります。

そのため、基本的にブドウ果汁の発酵中に酒精強化を行うと果汁の糖分が残って甘口となり、発酵完了後に酒精強化を行うと辛口になります。なお、ヴァン・ド・リキュールは、発酵する前のブドウ果汁にブランデーを添加するので全て甘口となります。

酒精強化ワインはおおむね15%以上となります!

通常のワインに比べて酒精強化ワインはアルコール度数が高いため保存性も高くなります。一般的に糖度、酸度、タンニンの高いワインほど酸化のスピードが緩やかになるため、糖度の高い甘口タイプが多い酒精強化ワインは、長期熟成が可能であると同時に、開栓後も酸化しにくいのです。

シェリーやポートのスタンダードクラスなら開栓前で3年程度、上級クラスのものなら数十年の保存が可能らしいです‼︎

また、開栓後も1ヶ月ほどは美味しく飲めますし、意図的に酸化させながら熟成させたタイプなら、さらに数ヶ月持つものもあります。

マデイラは加熱しながら酸化熟成させた酒精強化ワインですから、開栓後もワインの味わいはほとんど変化しないそうです🤔

まずは、ざっくりと酒精強化ワインについてまとめてみました。

次は、それぞれの詳細について掘り下げてみようと思います。