Bonjour‼︎
ちょうど暑さも戻りそうなので、是非バスク地方の文化を知ってチャコリを楽しんでもらいたいということで、駆け足でまとめます!

よくお客様からも言われるのですが、そもそもチャコリってあまり見かけないのはなぜか…
生産量がそもそも少なく、さらに大部分が地元消費されてしまうからです。チャコリの栽培面積はわずか900ha程度。
世界一のブドウ栽培面積を誇るスペインからすると、豆粒のような広さです。これは、ニューワールドの大規模生産者1社にすら及ばないこともあるそうですよ!
また、チャコリは19世紀の終わりにフィロキセラ(ブドウの根に住み着き枯らしてしまう害虫)によってほとんど絶滅してしまい、その後復興が遅れ、近年その生産量は増えてきたものの、依然としてスペインワイン全体の0.1%以下の量と少ないのも要因です。
その少ない生産量を、バルやレストランで地元の人や観光客が飲んでしまいます。輸出されるのは10%以下ということみたいですねー🤔
では、チャコリの生産地について簡単に紹介します。
1.ゲタリアコ・チャコリーナ
サン・セバスチャンを含む地域で、3つのうちでは最大。爽やかな微発泡のチャコリが伝統です。
チャコリに欠かせない品種であるオンダラビ・スリ。その発祥の地と言われるオンダリビアの街はここにあります!
2.ビスカイコ・チャコリーナ
3つのチャコリの中で、生産者数が一番多いのがここ。都市ビルバオを含む地域です。
沿岸部だけでなく内陸部にも畑があり、バランスのいいタイプが多いですね!
また、バスクのもう1つのミシュラン3つ星レストラン、Azurmendiはこのゴルカ・イサギレのすぐ隣に位置します。
ゴルカ・イサギレ自身も、ミシュラン1つ星のEneko Restaurantを経営してるそうで、行ってみたいものです😋
3.アラバコ・チャコリーナ
最後に認定されたチャコリの産地で、まだ生産者の数も多くありません。というか2020年現在、たった8軒しかありません。
山間の畑で作られるチャコリは、厚みのあるタイプになります!
そして、チャコリの代名詞的な印象が提供方法であるエスカンシア🍾
エスカンシアとは、⬇️のようにチャコリを注ぐ際に高いところから底の平たいグラスに注ぐこと
とあるバルがパフォーマンスとして始めたところ、その物珍しさから人気に火が付いたそうです。

その目的については諸説あり、ひとつは酸が強いものが多いチャコリを、空気を含ませることでまろやかな口当たりにするためと言われてます。
いまでは、バスクでもエスカンシアをするのはほとんどバルでのみ。レストランではまずやらないそうです。
栽培・醸造技術が進歩して、そのまま美味しいチャコリが作れるようになった今、エスカンシアによって劇的に美味しくなることは少ないでしょう。
むしろなるべくエスカンシアしないでくれと言う生産者も多いのだとか。
やはり、合わせるなら魚介料理とはおススメですよ!軽快な味わいなので、是非この夏に飲んで頂きたいと思います😊