今さら聞けないナパ・ヴァレー🇺🇸②

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Bonjour‼︎

前回に引き続き、カリフォルニアワインの銘醸地ナパ・ヴァレーについて掘り下げてみます!

微妙な気候や土壌の差があり、栽培品種も微妙に地域で異なるようです。

ひとえに、ナパ・ヴァレーワインとは言っても個性は確かに存在してる感じですねー

5.ダイアモンド・マウンテン・ディストリクト

地形と標高の関係で気候は穏やかで、谷床平地よりも最高気温は低く、最低気温は高い。成育期の気温は10 ℃から32 ℃。

隆起した土壌は火山性で、色は赤く非常にキメが細かく砂のような土が多い。風化した堆積土と火山性土壌で、栽培品種はカベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン。

硬くしまった構成。若いワインはリッチでタンニンがしっかりしていて、ブラックカシス、ミネラル、スギの風味が感じられる。

谷床平地や堆積段丘のワインよりもしなやかさや肉づきは得られないが、熟成のポテンシャルは大きいといわれてます!

6.ハウエル・マウンテン

ヴァレーの東側に位置し、降霧線よりも高い場所にあるため、他の地区よりも温かく乾燥していて日照時間が長い。海の影響をほとんど受けないようです。

主に火山性土壌で表土が浅く痩せている。水はけが良く肥沃度は低い。

カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ジンファンデルの黒葡萄は、パワーに溢れ、筋肉質。ブラックベリー、カシスの風味に豊かなタンニンが得られる。酸がしっかりとしていて、熟成のポテンシャルも高い。

シャルドネ、ヴィオニエの白葡萄は、果実味の豊かな谷床平地のワインに比べると引き締まっていて、柑橘系やストーンフルーツ(プラムなど大きな種のある果物)の風味が出るのが特長

7.ロス・カーネロス

冷涼で、サンパブロ湾からの海風と西のぺタルマ・ギャップからの風が吹きぬける。夏でも最高気温が27 ℃を超えることは稀で、日中と夜間の気温差はあまり大きくないようです!

その上、雨もナパヴァレーでは最も少なく年間100mmに満たないとのこと。

土壌は粘土が多く全体的に表土はとても浅い。北に行くにつれてローム土、特に山腹斜面の沖積土が多くなる。堅い粘土の岩盤があることからぶどうの根が深く伸びることが難しく、そのために収量が少ない。

シャルドネ

➡︎ミネラル感のある洋ナシやリンゴ、スパイスの風味。

メルロー

➡︎しっかりとした骨格、ややハーブを感じる。タンニンは柔らかく、しなやかな構成。

ピノ・ノワール

➡︎熟したチェリーにシナモンのスパイス味、土系のニュアンス。

半分はソノマに含まれるために、高品質なスパークリングワインの生産拠点にもなっているそうです!

8.マウント・ヴィーダー

冷涼から温暖。ぶどう畑のほとんどは降霧線より高い位置にあり、谷床平地と比べると夜は暖かくて日中は涼しく、昼夜の気温差が小さい。真夏の最高気温は通常 29℃ぐらい。

太古の海底が隆起した堆積土。表土が浅く全体的に水はけは良い。土の酸度が高く肥沃度は低い。土質は砂または砂混じりのローム土。

マウント・ヴィーダー産のワインは長期熟成型として知られてます‼︎

カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ジンファンデルは、収量が少なく、タンニンがしっかりしている。野生のベリー系のアロマが出やすく、リッチでパワフルな風味。

シャルドネはミネラル感があり、リンゴに加えて柑橘系の風味。酸味がしっかりしている。

マウント・ヴィーダーといえば、個人的にやはりマヤカマスって印象ですね!

さて、聞いたことのある地域はあったでしょうか?

よく調べると、結構気候も違いもんですねー🤔

基本的には、ワイン用の葡萄栽培には過酷な環境の方が適しているとは言いますがナパ・ヴァレーといえど様々です。

ミクロクリマで考えていくと、味わいやスタイルは違いますが何となくブルゴーニュに近い気がしますねー