今さら聞けないナパ・ヴァレー🇺🇸①

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Bonjour‼︎

昨今の流行りもあり、カリフォルニアワインでも特に銘醸地となっているナパ・ヴァレーのワインについて掘り下げてみます!

年々価格も高騰し、一部はカルトワイン化しております。しかし、その流行りだけの情報だと本当に好きなワインを選べるかは定かではありませんよね。

評価はさておき、ナパ・ヴァレー産ワインでもどのタイプが自分好みか探すきっかけになればと思います。

ワイン生産量はカリフォルニア全体の5%程度ですが、カリフォルニアのプレミアムワインとして最も高い知名度を誇るオーパス・ワンを始め、スクリーミング・イーグル等のカルトワインなど、数々の高級ワインを産み出す、カリフォルニアの最重要エリア、ナパ・ヴァレー‼︎

太平洋からの冷たい空気の影響で、7月の平均気温は約19度と冷涼ですが、ナパ・ヴァレーの中でも北部と南部では気候が異なり、夏場の平均気温は北部の方が5度程度高くなるそうです。


ナパ・ヴァレーを代表するブドウ品種いえば、何と言ってもカベルネ・ソーヴィニヨンです。長い日照時間と、収穫期に雨が殆ど振らない為、ブドウが十分に熟すまで収穫をじっくりと待つことが出来る事で、完熟が難しいと言われるカベルネ・ソーヴィニヨンのポテンシャルをフルに発揮することが出来ます。3年程度の熟成で十分に楽しめる一方で、偉大なワインであれば数十年の熟成にも十分に耐えることが出来ますね!

その他、温暖な北部ではジンファンデルやシラー等の黒ブドウ品種も多く栽培されています。

白ワインはシャルドネが多いですが、大半は冷涼な南部で栽培されています。

それでは、ナパ・ヴァレーAVAのサブ・リージョン毎に特徴をまとめてみます。

1.アトラス・ピーク

冷涼で山の影響を受ける。夏はナパヴァレーの谷床平地と比べて5~8℃ほど低い。降霧線より高い場所では夏場に32 ℃を超えることは稀で、夜間との気温差が小さいようです。

火山性の土壌で、主な栽培品種はカベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネになります。

カベルネ・ソーヴィニヨン

➡︎明るいベリーやチェリー系の果実。スタッグス・リープ地区のワインよりも酸味が感じる。

シャルドネ

➡︎キレが良く香りが高い。花や洋ナシ、ミネラルのニュアンスがある。美しい酸味が得られる。

2.カリストガ

時期により暖かかったり暑かったりする。夏場は日中の最高気温が38℃を超えることもある一方で、午後から夕方には太平洋のチョーク・ヒル・ギャップから涼しい風が吹き込み、6℃にまで落ち込むらしいです。

ほぼ完全に火山性の土壌で、カベルネ・ソーヴィニヨン、ジンファンデル、シラー、プチ・シラーなどが栽培されてます!

カストリガで代表的なのは、シャトー・モンテレーナ

3.チャイルス・ヴァレー・ディストリクト

これは自分も聞きなれない地域ですね🤔

夏の日中は 28.8~31℃とかなり暖かいが、海抜と夏の夜霧の影響で夜はかなり冷え込み10℃を下回る。冬と春は寒く、さらに強風に見舞われるためオークヴィルなどの谷床平地よりも収穫は遅いらしいです。

谷床平地は海洋の土壌を起源とするシルトと粘土で構成され、主に肥沃な沖積土。山腹斜面は、や肥沃度が弱まり、粘土質ロームや石の混ざった粘土が多い。海洋の土壌を起源とする土が多いが、火山性土壌も散在する。

カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、ジンファンデルが栽培されてます。

カベルネは酸味があり、タンニンと骨格がしっかりしている。チェリーやブラックベリーの風味が豊か。

メルローは一般に生き生きとしたブラックチェリーの風味があり、カカオのニュアンスが印象的。

4.クームスヴィル

サンパブロ湾に隣接していることから天候は穏やかで、盛夏には日中の平均最高気温が他の地区と比べて5℃も下回ることもある。気温の上昇も他の地域と比べると緩やかです。

主に風化火山岩と地域を囲むヴァカ山脈からの風化堆積物の土壌で、山腹斜面は主にカベルネ・ソーヴィニヨン。海抜の低い涼しい場所ではメルロー、シャルドネ、シラー、ピノ・ノワールが栽培されてます。

天才醸造家と言われるポール・ホブスが畑を所有してますね!

まずは第一段は4つのAVAをご紹介しました。

正直、自分も知らないところもあり、勉強になります🙇‍♂️残りのAVAについても、分割して掘り下げますね!