今さら聞けないブルゴーニュ🇫🇷⑥

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Bonjour‼︎

さて、いよいよブルゴーニュワインのアペラシオンについても総仕上げになります!

最後は意外と知らない方もいますが、シャブリ地区についてです。シャブリ自体は銘醸地かつ名称も有名ですが、実はブルゴーニュだってことを名前が先行して有名過ぎて分からなかったりするようです。

◆シャブリ&グラン・オーセロワ地区 Chablis & Grand Auxerrois

シャブリ&グラン・オーセロワ地方は、行政上は北部をシャンパーニュ・アルデンヌ地域圏に隣接するブルゴーニュ地域圏ヨンヌ県に区分されています。ブルゴーニュ最北の生産地域にあたり、有名なシャブリ地区と複数の小さなブドウ畑の集合であるグラン・オーセロワ地区から構成されています。

グラン・オーセロワ地区を細かく分類するとセラン川両岸に広がるシャブリ地区を中心に東にトネロワ地区、南にヴェズリアン地区、西にオーセロワ地区と北にジョヴィニアン地区が広がっています。


この地区を代表するワインは、何と言っても辛口白ワインの代名詞であるシャブリですが、他にも“山ウズラの目の色のような”と表現されるヴァン・グリや1999年アペラシオンに認定されたイランシー、ブルゴーニュで唯一ソーヴィニヨン・ブランを使うアペラシオンとして著名なサン・ブリが挙げられます。

この地区にあるアペラシオンはシャブリを除いて2つしか村名アペラシオンがありません。

1つがイランシーでもう1つがサン・ブリ。後7つのアペラシオンはすべて地域名アペラシオンに分類されます。しかし近年1999年にイランシーが、2003年にサン・ブリが地域名アペラシオンから昇格したように今後昇格が期待できる産地でもあります。

1.イランシー Irancy

シャブリ地区の南西に隣接するAOCで、かつて地域AOCであったブルゴーニュ・イランシーが1999年に村名AOCに昇格したものです。
指定された村は、AOC名の由来となっているイランシー村と、クラヴァン村、ヴァンスロット村、の3つの村からなる小さな栽培地区です。畑の起源は古く、古代ローマ人が開拓されたものであるとされてます。

この地区のピノ・ノワール種を主体とした赤ワインに認められたAOCで、ワインはピノ・ノワール種のみ、あるいは90%以上使用しており、地元の固有品種であるセザール種を10%以内でブレンドすることが定められてます!

2.サン・ブリ Saint-Bris

ソーヴィニョン・ド・サン=ブリ ワインが2003年にAOCに昇格して生まれています

シトリー村、イランシー村、クーンヌ村、サンブリ ル ヴィヌー村、ヴァンスロット村の5か所の村で作られる白ワインです。

ブドウ品種はソーヴィニヨンブラン(ソーヴィニヨングリも認められている)となり、シャルドネを主体として作るブルゴーニュ地方の中で、唯一ソービニヨンブランを主体としています🤔

土壌はシャブリ地区同様、石灰質や泥灰混ざりとなるためミネラル豊富でアロマの高いブドウが育ちます。この土壌もソービニヨンブランの栽培に適しているのです!

約70年前にサンセールより移植されたことが始まりで栽培されるようになったと言われています。

個人的にはサンセールは好きなんですが、それよりかは幾分お得なサンブリも中々オススメですね。

ただ、あまり国内流通が少ないのが残念です😥

イランシーもちょっとマニアックかもしれませんが、比較的軽い味わいなので初夏には良いかもしれませんよ!