今さら聞けないブルゴーニュ🇫🇷①

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Bonjour‼︎

以前に格付けについて掘り下げた中で、ブルゴーニュの村名アペラシオンについて別途まとめますなんて云いながら、月日が過ぎてしまいました😥

自分で過去の記事をみて気付くとは、恥ずかしい限りです。。まずは有言実行といきたいと思います!

◆コート・ド・ニュイ

コート・ド・ニュイ地区はブルゴーニュ地域圏コート・ドール県の中央から南部にかけて広がる長さ20km、幅数百mほどのワイン産地。

面積は小さいですが世界的銘上ワイン産地として知られています。北から南にかけて途切れる事無く続くブドウ畑は観光名所として親しまれており、そのルートはRoute des Grands Crus (グラン・クリュ街道)と呼ばれています。

またこのコート・ド・ニュイ地区とコート・ド・ボーヌ地区と合わせたコート・ドールは2015年ユネスコの世界遺産に登録されました。


ブルゴーニュ地方は冬の寒さが厳しく、春にもしばしば霜に見舞われる大陸性気候に属しています。そんな過酷な環境の中でコート・ド・ニュイは偉大なワインを造り続けていますが、その要因は恵まれた地形にあります。コート・ド・ニュイ地区のブドウ畑は標高200〜400mのなだらかな傾斜を持つ丘にあり、水はけがよく東、又は南東向きであることから豊富な日照量を得る事が出来ます。


1.マルサネ Marsannay

ディジョン南。コート・ド・ドールで唯一赤白ロゼの3種の生産が認められています。

グランクリュ、プルミエ・クリュともに認定はない。

2.フィサン Fixin

ジュヴレ・シャンベルタンの北に位置する村。フィサン村のワインは「フィサン」または、「コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ」を名乗ることができる。

フィサン村には8つのプルミエ・クリュ畑がありますが、グラン・クリュの格付け畑はない。

3.ジュヴレ・シャンベルタン Gerey-Chambertin

ジュヴレ・シャンベルタンはフランスブルゴーニュ地方コート・ド・ニュイ地区に位置するワイン生産地である。

テロワールからは男性的で骨格のしっかりした赤ワインが作られます。

ジュヴレ・シャンベルタン村には26のプルミエ・クリュがあり、最多の9つのグラン・クリュ畑がある。

4.モレ・サン・ドニ Moree-Saint-Denis

ジュヴレ・シャンベルタンとシャンボール・ミュジニーの間に位置する村。両者のテロワールが合わさった秀逸なワインが生産されています。

モレ・サン・ドゥニには、合計20のプルミエ・クリュ畑があり、4つのグラン・クリュ畑がある。

5.シャンボール・ミュジニー Chambolle-Musigny

ブルゴーニュで最も女性的なワインを生む村。繊細でしなやかな味わいは多くのファンを虜にします。

シャンボール・ミュジニー村には合計24のプルミエ・クリュがあり、2つのグラン・クリュ畑がある。

「ミュジニー」は赤ワインと共にコート・ド・ニュイのグラン・クリュで唯一白ワインもA.O.Cとして認められています!

6.ヴージョ Vougeot

村の約80%が特級畑「クロ・ド・ヴージョ」で占められています。

ヴージョには4つのプルミエ・クリュがあり、ヴージョ村と言えば、特級「クロ・ド・ヴージョ」である。この村唯一のグラン・クリュ畑である。

7.ヴォーヌ・ロマネ Vosne-Romanee

最高峰赤ワインを生む村。「ロマネ・コンティ」を筆頭に8つのグランクリュがあり、ブルゴーニュで最も官能的な赤ワインを生み出す村です。

ヴォーヌ・ロマネ村には14のプルミエ・クリュがある。

村の中心にある「ロマネ・コンティ」は世界で最も名の知られたワインの一つである。DOC社(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)のモノポール(独占所有畑)です!

8.ニュイ・サン・ジョルジュ Nuits-Saint-Georges

コート・ド・ニュイ地区においては商業都市としても栄える町である。グラン・クリュは無いが、プルミエ・クリュが多く秀逸なワインを生む。

ニュイ・サン・ジョルジュには37のプルミエ・クリュがある。

ニュイ・サン・ジョルジュの町の北側の畑はヴォーヌ・ロマネ村の延長上にあり、ワインのスタイルもヴォーヌ・ロマネ村に近い。逆に町の南側の畑では、ボディが豊かなで熟成向きのワインが生まれる。

9.フラジェ・エシェゾー Flagey-Echézeaux

フラジェ・エシェゾー村はコート・ド・ニュイにあるヴージョ村とヴォーヌ・ロマネ村に挟まれた村で著名なグラン・クリュ、グラン・エシェゾーとエシェゾーの畑を有する村です。

ちなみにこのフラジェ・エシェゾーにはアペラシオンが存在しておらず、グラン・エシェゾー、エシェゾーともにこの村にありますが、アペラシオン上だと>ヴォーヌ・ロマネに分類されます。

※コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ Côtes de Nuits Villages

1937年にAOC認定を受けた。このAOCはコート・ド・ニュイ地区の中で、独自のAOCを持たない村のワインで、ボーヌに近い南端のプレモの一部の畑、コンブランシアン、コルゴーロワン、北端のフィサンの一部の畑とプロションの5ヶ村がこのAOCを名乗る。

このAOCにはグラン・クリュやプルミエ・クリュはなく、ワイン法の格としては独立した村名ワインと同等だが、相対的な立場はやや下とみなされる。

しかし、独自のAOCを持たない村とはいえ造られている土地が「コート・ドール=黄金の丘」のコート・ド・ニュイ地区に限定されており品質のレベルも決して低くなく、また値段もリーズナブルである。気軽にブルゴーニュのピノ・ノワールを楽しむには適したワインですよ!

※ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ Bourgogne Hautes Côtes de Nuits

ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイはコート・ド・ニュイの西側に広がるワイン産地で、ルール・ヴェルジー村周辺南北20kmに渡って広がっており、南はオート・コート・ド・ボーヌ。

指定されているエリアはオート・コート地区の16の村とコート・ド・ニュイ地区にある4つの村で行政上はブルゴーニュ地域圏コート・ドール県に 当たります。

AOC法上ではブルゴーニュの地方名ワインであるが、場所が指定されていることからAOCブルゴーニュとは区別され、地方名ワインの場所指定という位置づけになる。

まずはコート・ド・ニュイ地区から、簡単にまとめてみました🍷畑名まで掘り下げると、またさらに細かくなるので、それについてはまた別項にてまとめていきたいと思います。

この細かなアペラシオンやテロワールの違いが、ワインの深淵なる虜とさせる要因なんでしょうね🤔

次回は、コート・ド・ボーヌについてまとめてみます。