みなさんこんにちは。
ビハインド・ザ・ビートと呼ばれる独特のスタイルで、寛ぎのあるスウィンギーな演奏を聴かせた名ピアニスト、エロール・ガーナー氏の名盤をご紹介します。

パリが似合うピアニストの不朽の名盤。
あまりにも有名なタイトル曲ミスティ以外に、アゲインなど多くのジャズファンの心を掴んだ名曲が満載されたソフトジャズの典型作品で、何回も録音されたこの作品の初演にして最高傑作です!
こんなロマンティックなバラードを、エネルギッシュなガーナーが作曲したというのは、なんだか不思議な感じもするけど、紛れもない事実なんですね。
ある日、ニューヨークからシカゴに向かう飛行機に乘っていたガーナーは、窓の外に霧がたちこめているのを目撃した。その景色をヒントに、瞬間的にこの曲が出来上がったのだそうです。
そして、いくつかの曲の演奏からは、“ビハインド・ザ・ビート”の呼び名で知られる独特の左手の演奏が聴き取れるのも彼の特徴です!
この“ずれた左手の感覚”は人それぞれで好みがあると思いますが、実に興味深く、かつ思わず惹き込まれてしまう演奏です。
クラシックではまず聞かないスタイルですが、これはこれでまたジャズならでは。
不快にはならないのが不思議で、むしろその神秘的な演奏に引き込まれますよ🎵