ビールのスタイル🍺

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みなさんこんにちは。

さて、まずは札幌全域における飲食店への時短要請がされそうです。

行政機関や自治体より正式な要請が発表され次第で、当店の対応として具体的な営業時間などを改めてご案内させて頂きます。

時短要請期間がGWにもかかるようなので、この期間に来店をご予定されているお客様は、取り急ぎ正式な発表があるまでお待ちください🙇‍♂️

今回は、前回生ビールやラガーの違いについてまとめましたが、今回はさらに掘り下げてビールのスタイルについて考察してみます‼︎

自分の好きなビアスタイルを見つける目安にしてもらえればと思います。

【ラガー】

1.ピルスナー、ペールラガー

色はディープゴールドから薄い黄色で、白色の泡。

日本では、大手が生産しているいわゆる“スタンダードなビール”ですね!
若干の差はありますが、概ねスッキリとしたのど越しと切れの良いホップの苦みが特徴。
アルコール度数も5%前後と低いものが多く、乾いたのどを潤すのに最適。

まさに、喉越しで飲むビールです。

2.シュヴァルツ

その名の通り真っ黒ですが、下面発酵ならではのシャープでスッキリとした口当たりが特徴。
ロースト感やホップの苦み香味は控えめで、モルトの風味が感じられます。

当店でも季節でご用意してましが、「軽やかな黒ビールが好き」という方にお勧めのスタイルでしたね😊

3.ウィンナラガー、メルツェン、ボック

ウィンナラガーとメルツェンは、ディープゴールドから褐色の液体色で、しっかりとしたボディが特徴。ドイツのオクトーバーフェストで飲まれるオクトーバーフェストビアもこのスタイルなんですね🍻

濃厚な麦芽風味と控えめなホップ、やや高めのアルコール度数が多いです。

ボックは、淡色から真っ黒まで様々で、色によってさらに細かくヘレスボックやドゥンケルボックなどに分類できる。ハイアルコールビールならではのドッシリとした飲み口が特徴。ホップのキャラクターは控えめで、概ねモルトの風味が強い。

当店でもボックビールを用意した事がありましたが、かなり重厚でインパクトのある感じでしたね。

4.ドゥンケル、ラオホ

ドゥンケルの色は、ライトブラウンからダークブラウン。カラメルモルトやローストモルト由来の香ばしい甘味やロースト香が特徴で、ホップの香りや苦みは控えめ。見た目は濃色だが、ラガー酵母を使うためスッキリとした飲み口。

ラオホは、スモークした麦芽を使用しているため、スモーク香が非常に特徴的な濃色ビール。

こちらも以前提供してましたが、まさに燻製ビールでベーコンやウィンナーなどとは相性良さそうでしたが、個性的なので好みが分かれそうなタイプです!

5.フルーツラガー

さまざまな果物を使用したラガービール。
ビールによってはフルーツの味だけではなく、色や香りにも特徴が現われる。またそのキャラクターの強弱やアルコール度数もビールによって多種多様。

最近は国産クラフトビールでもよく見かけますね。

6.スペシャリティラガー

既存のビアスタイルにとらわれない、自由な発想で作られたラガー。
野菜や各種スパイスなど特殊な原料を使用したり、伝統的なスタイルに囚われず通常は組み合わせない原料を組み合わせるなどして造られたビール。造るブルワリーの個性がよく現れるビール。

マニアックかもしれませんが、ビール通になれば是非試したいです。

【エール】

1.ペールエール、ゴールデンエール

ペールエールは明るい銅色のビールで、酵母由来のフルーティーな香りとホップの香味苦味が特徴。
ゴールデンエールはペールエールより色が薄く、その名の通り黄金色をしておりペールエールよりスッキリとした味わい。

両者ともイギリス産のホップを使用したイングリッシュスタイルと、アメリカ産ホップを使用したアメリカンスタイルに分けられる。イングリッシュスタイルは紅茶や刈り草のような香り、アメリカ ンスタイルは柑橘を思わせる香りが特徴。

ちなみに、当店では上富良野産ホップを100%で造られるペールエールをご用意してますよ‼︎

2.セッションIPA、IPA、WIPA

IPAはインディアペールエール(India Pale Ale)の略。インドがイギリスの植民地だった時代、イギリスからインドへ輸出する長い航路に耐えるために、アルコールを高めてホップを大量に使ったペールエールが発祥なんです。高いアルコール度数とホップの鮮烈な香り、強烈な苦みが特徴。

W-IPAはIPAから進化したスタイルで、IPAよりもさらにアルコール度数、苦味、甘味、香りを強化したインパクトのあるビール。

セッションIPAも近年IPAから進化したスタイルだが、W-IPAとは逆に、アルコール度数が5%以下と低い。気温が高めの日や最初の一杯、アルコールに弱い人にも最適。

いずれも、使うホップによってイングリッシュスタイルとアメリカンスタイルに大別される。

セッションIPAは、以前夏にご提供してましたがまさにグイグイ系です。

現在では、スコットランドと箱根強羅のIPAを常時用意していますので、飲み比べしてみてください🍻

3.ニューイングランドIPA、ヘイジーIPA

ニューイングランドIPA(NEIPA)は米国北東部のニューイングランド地方が発祥の、霞がかったビール。「ヘイジー(HAZY)IPA」と呼ばれることも。2017年頃から流行が始まった。

オレンジやマンゴー、トロピカルフルーツのような香りのホップが多用され、ジューシィな味わいが特徴。苦味は通常のIPAよりも控えめ。ソフトな口当たりを実現するために、小麦麦芽やオーツ麦などを使うことも多い。

最近聞くようになりましたが、個人的にはまだ未体験スタイルですね

4.スタウト、ポーター

液体の色は、どちらも濃いブラウンから光を通さない黒までと色が濃く、おおむね豊かなコクがあるビール。ポーターは焙煎した麦芽を使用しているためロースト香や酸味が感じられ、上面発酵ならではのフルーティさも兼ね備えている。

ちなみに、ロンドンに到着した物品を市内各所に配達していたポーターが好んで飲んだことで、この名がついたという説があるそうですよ。

ポーターから進化したスタイルがスタウトで、麦芽化していない大麦を焙煎して使う点が異なる。さらに細かくスタイル分けすると、スッキリとした味わいのドライスタウトや、アルコール度数や苦味、甘みを強化したインペリアルスタウトなどに分けられる。

大御所ギネスで、ご用意してます!

5.ヴァイツェン、ヴァイセ、ウィートエール

通常ビールに使われる麦は大麦だが、このスタイルは小麦を使用している。
南ドイツ発祥のヴァイツェン、ヴァイセは小麦のタンパク質と酵母がそのままビールに残っている為、白濁した明るい黄金色で、酵母由来のバナナやクローブを思わせるフルーティーでスパイシーな香りが特徴。ホップのキャラクターはほとんど感じられない。
なお、ヴァイツェンとヴァイセの違いは小麦の使用比率による。ウィートエールはヴァイツェンなどに比べると酵母の香りは穏やかで、ホップの香りや苦みなどでビールのキャラクターを作っている物もある。

ちなみに、ブンデスリーガで優勝の際にするビールかけはこのヴァイツェンなんだとか…

6.ブラウンエール、マイルドエール

イギリスのホップが効いたペールエールに対抗して生まれたスタイル。
色は深いブラウン、ホップのキャラクターは控えめで、モルトの豊かな風味を感じられる。アルコール度数も若干低めの物が多く、その名の通りマイルドな飲み口のものが多い。使用するホップによってイングリッシュスタイルとアメリカンスタイ ルに大別される。

7.アンバーエール、アルト

アンバーエールはアメリカ、アルトはドイツ発祥のビール。
共どちらのビールも銅色から琥珀色で、カラメルモルト由来の深いコクや酵母の作りだすフルーティーな香りが特徴。アンバーエールはアメリカ産のホップを使用し、しっかりした苦味とコクがある。
アルトには欧州産のホップを使用し、苦味は比較的穏やかで飲み口はシャープ。

8.ケルシュ

ドイツのケルン発祥のスタイル。薄い黄金色で見た目はピルスナーのようだが苦味やホップの香りは控えめで、酵母由来の白ワインを思わせるようなフルーティーな香りが特徴。
上面醗酵酵母を使用しているが、低温で発酵させるハイブリットスタイルのためスッキリした飲み口が特徴。

以前、初夏にご提供してましたが、ライトなビールなので比較的初心者向けかもしれませんね!

9.セゾン

発祥は、ベルギー南部の農家が夏の繁忙期に飲むのを目的とし、農閑期である冬に仕込んで造っていたビール。

大まかな特徴としては、長期保存のために多く使われるホップの芳醇な香り、果物のようなフルーティさ、スパイスやハーブのニュアンス、軽い酸味を持つなどした、清涼感のある飲み口が多い。

季節限定だったセゾンがベルギー以外でも飲まれるようになると、世界中にセゾン人気が広がり、世界各地で独自の解釈を持つセゾンが造られるようになり、最近良く見かけます!

ビール初心者にもオススメなスタイルです。

10.ベルジャンスタイルエール

ベルギー発祥のビアスタイル、または個性的なベルギー酵母を使用したエール。
コリアンダーシード、オレンジピールなどを使用したベルジャンウィートや、修道院で造られるトラピスト、淡色で非常にアルコール度数の高いトリプルなどがある。一般にベルギー酵母はフルーティーでスパイシーな個性的なフレーヴァーを出す物が多い。

国内的には、酒税法の関係上、発泡酒扱いとなり、記載されますが、ベルジャンビールに間違いはないので、ご注意を。。。

11.フルーツエール

さまざまな果物を使用したエール。ビールによってはフルーツの味だけではなく、色や香りにも特徴が現われる。
またそのキャラクターの強弱やアルコール度数もビールによって多種多様。

こちらもビールの苦味が苦手な方にはオススメですが、ビール好きには少々物足りないかもしれません😥

12.スペシャリティエール

スペシャリティエールは、既存のビアスタイルにとらわれない、自由な発想で作られたエール。

野菜や各種スパイスなど特殊な原料を使うなど、伝統的なスタイルに囚われず、通常は組み合わせない原料を組み合わせたりする。ブルワリーの個性が現れやすい。

ラガー同様、マニア向けも結構あります👍

【その他】

サワーエール、ランビック、天然酵母ビール

ランビックはベルギー、サワーエールはアメリカで造られる非常に酸味の強いビール。

野生酵母や乳酸菌、酢酸菌なども発酵に関わっており、長期熟成させることにより非常にドライな飲み口と酸味が産まれる。ランビックにフルーツを漬け込んだフルーツランビックなどもある。

ベルギービールでも通向けです‼︎

天然酵母ビールは、自然から採取した野生酵母を使用したビール。味わいは酵母によって様々。培養されたビール酵母にはない、個性的な香りやフレーバーを持つ。

他にも、細かく分類していくとまだありますが、とりあえず代表的なスタイルをまとめてみました。

新たにチャレンジしても良いですし、自分の好みを探して掘り下げても楽しいですよ♬