みなさんこんにちは。
こうしてフランス品種を振り返ると、やはりワインの基本に立ち返る気がします。
原点回帰で味わいと歴史の再確認も良いかもしれないですね💁♂️

11.ピノ・グリ
ピノ・グリは主に白ワインの原料となるブドウ品種で、黒ブドウであるピノ・ノワールのクローン(突然変異種)です。
なお、原産地はピノ・ノワール同様ブルゴーニュとされていますが、現在ブルゴーニュではほとんど栽培されていません。
糖度が上がりやすいため甘口のワインも造られたり、逆に早めに収穫をしてフレッシュな辛口のワインに仕上げたりすることもあります。
グラン・クリュ(特級畑)のものになると、比較的甘さを感じるのものが多く、その甘さの中に偉大なワインが存在していますね‼︎
12.シルヴァネール
シルヴァネールはオーストリア原産の白ワイン品種です🍇
柑橘系果物やハーブのような繊細なアロマと、すっきりとした爽やかさが特徴的です。また産地に石灰質土壌が多く、ミネラル感を感じるワインもあります。
アルザス品種としてはマイナーかもしれませんが、比較的料理とも万能に合わせやすく、クセもないので初心者向けかとは思います‼︎
13.ミュスカ
イタリア🇮🇹ではモスカートやモスカテッロという別名があり、スペイン🇪🇸ではモスカテル、ドイツ🇩🇪ではムスカテラー、日本🇯🇵ではマスカットとして人気ですね。
フランスでワインの原料になるのは基本的に「ミュスカ・ブラン・プティ・グラン」という名前の粒の小さい品種です。
アルザスで造られるワインは主に辛口で、ローヌ地方南部のAOCミュスカ ド ボーム ド ヴェニースは、ミュスカから造られるヴァン ド ナチュール(天然甘口ワイン)が有名です。
14.ピノ・ブラン
白ワインやスパークリングワインの原料となる白ブドウ品種で、黒ブドウ品種であるピノ・ノワールのクローンの一種です。原産地はフランス北東部のアルザス地方とされています。
微かなスパイスのニュアンスがあり、クリーミーでまろやかな味わいのワインになります。
アルザスの高貴品種ではないですが、栽培量は多い品種ですねー
15.サヴァニャン
サヴァニャンはフランス東部のジュラ山脈の西に位置するワイン産地、ジュラ地方を代表する白ブドウ品種です🍇
ヘーゼルナッツや胡桃のようなニュアンスに、豊かな果実味とミネラル感のあるボリュームのある味わいのワインになります。
ちなみに、フランスとドイツの国境周辺が原産といわれ、非常に古くから存在する品種で、サヴァニャン「savagnin」の語源はフランス語で「野生の」という意味の「sauvage」からきているそうです。
サヴァニャンと言えばジュラ地方の銘酒で「黄色ワイン」と呼ばれるヴァン・ジョーヌの原料ブドウとして知られています。ヴァン・ジョーヌの中でも最も評価の高いシャトー・シャロンは、ブルゴーニュのムルソーやボルドーのシャトー・ディケム等と並んでフランスの5大白ワインの一つに挙げられるほどです😳
16.ジャケール
シャスラと並んで、サヴォワ地方の主要な白ぶどう品種です。 シャスラより色んな地域で栽培されているので、サヴォワで最も重要な土着品種と言って良いかも知れません。
ジャケールはアルコールが低く酸は高めでかちっとした質感のワインを生みます。
17.ルーセット
アルテスとも呼ばれれ、ビュジェとサヴォワでしか見られない、フランス、サヴォワ地方で最も有名な白ワイン用土着品種🍇
エキゾティックな香りで、酸も十分にあり、コクのあるスパイシーなワインを生むことで知られる。シャルドネ種と同じ土壌を好み、ブレンドされることもあるそうです。
18.ヴィオニエ
北ローヌを原産とするブドウで、たっぷりとした果実味が特徴のワインとなります。
アロマティック品種と言われる芳香性豊かな香りの強い白ブドウ品種の一つで、白桃やアプリコット、オレンジなどの甘いフルーツの香りや、ジャスミンやキンモクセイのようなフラワリーな香りがあります。
ヴィオニエを知る上で欠かせない産地が、ローヌ地方北部のアペラシオンであるコンドリュー(Condrieu)とシャトー・グリエ(Chateau-Grillet)です。
19.マルサンヌ
マルサンヌのローヌ地方で広く栽培されている品種です。
ルーサンヌという白ブドウとセットで栽培されることが多く、基本的にブレンドされてひとつの白ワインになります。
菩提樹やカモミール、洋ナシといった香りの華やかさを持つルーサンヌに対して、味わいに厚みを持たせるのがマルサンヌ、といわれています。
20.ルーサンヌ
品種単位であまり語られることのなく、大抵はマルサンヌとペアになって、赤ワインの印象が強すぎる産地ローヌ地方の白ワインを作っています。
南仏の偉大なワインA.O.C.シャトー・ヌフ・デュ・パプに使用するのが許可されているのはルーサンヌの方。マルサンヌは使うことが出来ないんですねー
また、これも赤ワインのほうが有名ですが、A.O.C.エルミタージュやA.O.C.サン・ジョセフの偉大な白も作ることが出来ます。
ボリュームはあるがデリケートで繊細な香り。
洋ナシやカモミールティー、花のような香りと、ハチミツやカリンなど、甘やかな雰囲気の香りがあります。
確かに、地中海品種の白ワインは国際品種とはまた異なる風合いを感じますね‼︎酸味の効いたキリッとしたタイプが苦手な方にはオススメです!
まったり、アンニュイな果実感のあるのがローヌワインの印象ですね♪