フランスワイン🇫🇷③

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みなさんこんにちは。

夏だけでなく、冬だからこそ美味しく感じる白ワインもあります。

食事とも合わせやすく、赤ワインと違いタンニンを感じないタイプが多いのでワイン初心者にもチャレンジしやすいですが、実は奥が深いんです‼︎

是非、自分好みの葡萄品種を見つけてみてください🍾

1.シャルドネ

知名度も人気も高く、『白ワインの女王』と呼ばれています。フランスのブルゴーニュ地方マコネ地区を原産とする白ワイン用ブドウ品種🍇

ブルゴーニュの名醸ワインから大量生産される安価なテーブルワイン、また、シャンパーニュ等の発泡性ワインと幅広いスタイルのワインを生みます。

有名なシャルドネの産地のひとつが、ブルゴーニュ北部のシャブリ地区です。冷涼な気候と「キンメリジャン」と呼ばれる粘土質と石灰質が交互に層を成し、その中に無数の貝殻を含む特殊な土壌は、ワインに火打石を思わせるミネラル感とシャープな味わいをもたらします。

また、ブルゴーニュの中心地ディジョンの街から南へ60kmほど広がる丘陵地帯、いわゆるコート・ドール(黄金の丘)の南部にあるモンラッシェ、ムルソー、コルトン・シャルルマーニュといった畑は、世界最高峰のシャルドネワインを生み出す銘醸地です。

シャンパーニュの原料として使用されるシャルドネは、シャンパーニュ地方の中心地エペルネから南に広がるコート・ド・ブラン地区で主に栽培されています。シャンパーニュ地方はフランス国内においてブドウ栽培の北限ですが、比較的早熟なシャルドネは秋に入る前にはほぼ糖度や酸度が適切なレベルに達します。

2.ソーヴィニヨン

ソーヴィニヨン・ブランの原産地は、フランス ボルドー地方。黒ブドウ品種の王様「カベルネ・ソーヴィニヨン」の親にあたる品種であり、サヴァニャン、シュナン・ブラン、トラミナーとの関係も示唆されています。

完熟させたソーヴィニヨン・ブランからは、グレープフルーツやパッションフルーツやカシスの芽など、心地よい香りがあります。

原産地であるボルドーでは、セミヨンとのブレンドで白ワインが造られることが多く、骨格のしっかりとしたバランスの良いワインとなります。

一方、フランスのロワール地方では単一品種でワインが造られており、特に石灰質土壌のサンセールで生まれるソーヴィニヨン・ブランは、シャブリと辛口白ワインの双璧と言われる逸品ですね♬

3.セミヨン

ボルドー地方が原産とされる白ワイン用ブドウ品種で、甘口から辛口まで幅広いタイプの白ワインの原料になります。

セミヨンから造られるワインは熟成に耐えうるしっかりとしたボディになりますが、若いうちはあまり特徴がなく香りも乏しいため、一般的には強いアロマと高い酸を持つソーヴィニヨン・ブランとブレンドされることが多くなっています。

ボルドーで造られるセミヨンのワインと言えば、世界三大貴腐ワインである至極のソーテルヌですね🍾

4.ミュスカデル

ボルドー地方で生産される白ブドウ品種です🍇

ソーヴィニョン・ブランやセミヨンとともにブレンドした辛口白ワインに使われる他、薄い果皮に貴腐菌が繁殖しやすい特徴があり、極甘口の貴腐ワインの主要品種としても使用されます。

5.シュナン

ロワール地方を原産とする白ワイン用ブドウ品種です🍇

ロワール地方ではシュナン・ブランはピノー・ド・ラ・ロワールと呼ばれています。ピノー(pineau)とは松ぼっくりを指すフランス語で、ピノ・ノワールなどと同様にブドウが松ぼっくりに似ていることから、フランスではブドウと同義語として使われています。つまり直訳すると「ロワールのブドウ」という意味になります。

酸が豊富なブドウなので、辛口ワインはもちろん、甘口のワインを造ってもバランスが非常に良く、またスパークリングワインの原料にも適しています!

以前にご提供していたクレマン・ド・ロワールやヴーヴレイはこの品種のワインですね🍾

6.フォル・ブランシュ

ロワールでは、グロ・ブランと呼ばれる白葡萄品種🍇

魚介・甲殻類、特にカキとの相性は抜群です。ワイン自体からカキのような磯の香りがします。アルコールが低くさっぱりとした口あたりです。

7.ミュスカデ

ミュスカデは元々「ムロン・ド・ブルゴーニュ」と呼ばれており、その名前から分かる通りブルゴーニュを起源とする品種です。起源はブルゴーニュですが、現在は主にロワール渓谷地方のペイ・ナンテ地区で栽培されています。

18世紀初頭に襲った厳冬によってそれまで栽培されていたブドウ品種が全滅してしまいます。そんなとき、ブルゴーニュ地方から修道院を通して寒さに強いミュスカデが移植されたそうです。

フレッシュな柑橘系の香りを持ち、爽やかで溌剌とした酸の味わいが感じられる軽快な口当たりで当店でも人気のワインですね。

・ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ
・ミュスカデ・コート・ド・ラ・ロワール
・ミュスカデ
・ミュスカデ・コート・ド・グランリュ

以上4種類がミュスカデを名乗れるワイン

8.アリゴテ

ブルゴーニュを原産とする白ブドウ品種です🍇

アリゴテの起源は、ブルゴーニュの主要品種であるピノ・ノワールが関係しています。ピノ・ノワールとグーエ・ブランという品種の交配で誕生した白ブドウ品種で、シャルドネやガメイなどと起源が共通していることでも有名です。

アリゴテ100%で造られる白ワインの有名産地といえば、コート・シャロネーズ地区にあるA.O.C.「ブーズロン」。白い花やレモンを思わせる柑橘の香り、ヘーゼルナッツを思わせる深みのある風味など、複雑ながらバランスの良い素晴らしい白ワインが生み出される産地です。

個人的には、アリゴテの綺麗な酸が好きなので、初夏に飲みたくなるスッキリした印象ですねー😋

9.リースリング

アルザス地方は、長くドイツとフランスで領有権を争ってきた悲しい歴史の過去があります。そのため、フランスでありながらドイツ文化が多く影響しており、それはワインに関しても同様です。

偉大なワインを生む高貴なブドウ品種として知られるリースリングの発祥地はドイツ・ライン川流域。3,000年前のローマ時代のブドウ「Argitis minor」を起源に持つそうで、843年にフランク王国が分裂した際に、東フランク王国ではライン川沿いにアロマが豊かなブドウ品種が植えられました。

この品種はドイツ語でいうところの「流れる」という意味を持つ「riesen」から「リースリング」と名付けられたそうです。

そしてドイツからフランス・アルザス地方にリースリングが入ってきたのが15世紀なんですね😲

はっきりした酸とフローラルなアロマ、力強い果実味が特徴です。

リースリング特有の香りとして、ペトロール香(石油などのオイル香)が挙げられます。タイプによっては長期熟成にも向いています。

10.ゲヴェルツトラミネール

元々はイタリア北部のトラミナーという品種が起源で、1511年にフランス・アルザス地方で栽培が始まり、1870年にクローン選別が行われたという経緯を持つゲヴェルツトラミネール🍇

アルザス地方では辛口ワインに加え、貴腐ワインや遅摘みのブドウでつくられた極甘口ワイン(セレクション・ド・グランノーブル、ヴァンダンジュ・タルティブ)にも使用されています。

辛口は、典型的なゲヴェルツトラミネールの香りであるバラやライチに加え、マスカットのような甘くて少し青っぽい香りがするのに対して、甘口は熟したメロンやピーチ、ハチミチやコリアンダーのようなスパイスの香りがする傾向にあります。

白ワインは、とくにロワール品種はユニークで、その地域でしか造られないワインが多々見受けられます。

また、自然派の生産者も多いのでナチュール好きの方はフランス🇫🇷の白はオススメです❗️